制御盤製作時の部品選定(端子台)

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今回は、制御盤で使用する端子台の選定基準について紹介します。

制御盤製作の案件においては、対象機器(負荷)との接続や外部信号の接続のために端子台が必要になります。様々なメーカーがあり、どのように選んでいいのか、初めての方であればなおさら困ってしまうでしょう。

このページで端子台の選定基準が分かってしまえば、時間もかからずに選定できますから、余った時間は他のことに有効に使えます。端子台の種類や選定の方法について覚えていきましょう。

※制御盤製作については「制御盤製作案件時の業務手順」「仕様確認の手順(制御盤案件時)」をご覧ください。

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1.端子台ってなに?

 

冒頭に書いたように、電源や対象機器(負荷)、外部信号などの電気的接続を中継したりすることに使います。日本ではねじ端子台が主流となっていますが、海外ではスプリングクランプ式(スクリューレス式)が主流です。他にも圧接式やタブ端子台などの種類もあります。

日本であればねじ端子台で、通常のセルフアップ式(ねじが取れる機構になっているもの)やタッチダウン式(ねじが取れない機構になっているもの)のいずれかを選んでおけば間違いないでしょう。たまに海外製の端子台を指定される場合もありますが・・・

また、組み合わせて使うものと最初からすべて成型されている端子台(極数を指定して購入するブロック端子台)がありますので、その点も注意して選んでいきます。大きい容量のものは成型されているものがほとんどになります。

 

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2.どういう基準で選ぶの?

 

端子台がどんなもので、どんな種類があるか分かったところで、どうやって選んでいけばいいのか説明します。

電気は電流値によって電線の太さを変えます。大きい電流を流すためには太い電線が必要になります。端子台も同様で、小さい容量の電流であれば小さい端子台でいいのですが、大きい容量の電流であれば端子台も大きいものとなります。

まずはどの電流値のものがどれだけの数量必要なのかを把握しておきましょう。

また、大きい容量の電源用の端子台の隣に、小さい容量の信号用の端子台を配置するようなことはほとんどありません。よほど大きさに制限があってスペースが少ない場合を除いて、別々に配置しましょう。

組み合わせて使用する端子台を組端子台(台を省略して組端子)と呼ぶことがあります。組端子台は両端にプレートを入れて使うことがほとんどです。選んだ端子台と同じ大きさの両端のプレートの購入忘れがないように気を付けておきましょう。

 

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3.私の場合の選定

 

私の場合の基本的な(特殊仕様ではない場合の)選定基準を公開します。

メーカー:IDEC
シリーズ:BN-W(セルフアップ式)、BNH-W(タッチダウン式)

出来るだけBNH-Wシリーズで選定(現場でねじがなくなる心配がないので)
ただし、大きい容量はBN-Wのみ

 

〇電源用端子台

・AC400V以上 または DC100V以上
BNH30W(40A)以上で、容量に応じて選定
(BNH30W より小さいものでは隣同士が近いので、隣同士の間隔確保のため、BNH30W以上としている)

・AC200V以上
BNH15LW(21A)以上で、容量に応じて選定
(BNH15LW より小さいものでは隣同士が近いので、隣同士の間隔確保のため、BNH15LW以上としている)

・AC100V以下 または DC100V未満
BNH15LW(21A)以上で、容量に応じて選定
(信号線との識別のため、BNH15MWT ではなく BNH15LW としている)

 

〇対象機器(負荷)用端子台

電源用端子台と同様

 

〇外部信号

・DC24V または AC100V でPLCやリレー等で扱う信号 及び アナログ信号
BNH15MWT(21A)
ただし、盤内スペースが少ない場合は BNH10W(16A)

・AC200V
BNH15LW(21A) (BNH15MWT では小さくて隣同士が近いので、少し大きめのものを選定)
ただし、盤内スペースが少ない場合はBNH15MWT(21A)

 

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4.さいごに

さいごに

 

私の場合の選定基準を簡単にまとめると以下の通りになります。

・主回路や電源回路においては BNH15LW 以上で選定
・信号系の回路においては BNH15MWT を基準に選定

各企業では、購入メーカーによって仕入れ単価が違ったり、お付き合いの関係上、購入メーカーが決まっていたりと事情があります。どのメーカーで購入するとしても、上記のように自分の選定基準を決めておくことが重要です。決めておけば選ぶことにそんなに時間はかかりません。

選ぶことに時間をかけるよりも、回路の検討に時間をかけた方が有意義です。正しい回路があっての電気回路なのですから。

みなさんも自分の選定基準を作って、選定ミスを防いで効率よく業務を進めましょう。

 

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