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第一種電気工事士の試験内容、合格率と対策について

第一種電気工事士の試験内容と合格率、対策について


このページでは、電気資格の中でも”第二種電気工事士”に次いでポピュラーな資格『第一種電気工事士』の試験内容や合格率などの詳細について紹介します。

『第一種電気工事士』は、第二種電気工事士に加えて自家用電気工作物(最大電力500キロワット未満)に従事することができる資格です。
高圧の電気関連工事に携わるには必須資格となってきますので、ステップアップしたい方は取得しておきたい資格となりますね。
第二種電気工事士よりも出題範囲も広く、高圧の範囲まで出題されるのでしっかりと勉強しておく必要があります。

この資格を持っていれば就職には間違いなく有利になりますので、取れる方はとっておいて損はないです。
扱える電気工事の範囲も広がるので、この資格を持っていれば多くの会社で重宝されますね。

このページでは『第一種電気工事士』の参考書には書いていない対策に絞って紹介します。

1.第一種電気工事士試験の基本情報

第一種電気工事士の基本情報

 

・難易度

★★★☆☆(普通)

 

・申し込み

一般財団法人 電気技術者試験センター

 

・申し込み期間

例年 7月上旬~7月下旬
筆記試験 10月上旬
技能試験 12月上旬

 

・受験料

インターネット申し込み 10,900円
郵便申し込み 11,300円

 

・就職

この資格があれば、電気工事業務であれば就職に有利
ニーズがあるため、この資格で設計職も就職可能
大きな会社(大手)でもこの資格で十分有利になる

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・筆記試験

試験時間は2時間20分、例年午後に行われている
合格基準は100点満点で60点以上

 

・技能試験

試験時間は1時間、例年午前に行われている
合格基準は、欠陥(施工上のミス)の程度を『致命的な欠陥』と『重大な欠陥』『軽微な欠陥』として判定し、以下の条件を満たせば合格となる

条件1:『致命的な欠陥』なし、『重大な欠陥』なし、『軽微な欠陥』4以内
条件2:『致命的な欠陥』なし、『重大な欠陥』1以内、『軽微な欠陥』2以内
条件3:『致命的な欠陥』なし、『重大な欠陥』2以内、『軽微な欠陥』なし

 

・免状発行の注意点

実際の工事経験の提出が義務付けられている
経験がないと、合格はできても免状発行されない点に注意
一般財団法人 電気技術者試験センター』で免状発行について確認しておくこと

 

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2.筆記試験時の注意点

注意点

 

筆記試験は午後に行われる

筆記試験は第二種電気工事士と同じく、例年午後に行われています。
第二種電気工事士の試験内容、合格率などの詳細について』でも説明していますが、昼食後は眠くなってしまいますので昼食時間の調整が必要です。

朝型で効率良く仕事を片付けて時間短縮!朝は脳のゴールデンタイム!』というページを参考にしてみてください。
脳の活動が活発な時間に試験が受けれるように時間調整をして、100%の力が発揮できるようにしましょう。

試験当日の起きる時間を遅くするなどして、昼食前に試験を受けれるように工夫することが脳の力を100%に近い状態で発揮する条件です。
ちょっとつらいタイムシフトになりますが、工夫して乗り切りましょう。

 

筆記試験の合格基準

合格基準は第二種電気工事士と同じように100点満点で60点以上での合格です。
年度によって状況によるボーダーライン(合格基準)の調整が入ることがあるので、自己採点で数点低くても合格発表までは希望をもって技能試験の練習をしておきましょう。

 

低圧を扱っている人は要注意

筆記試験には高圧設備で使われる機器の写真が多数出てくるので、機器の外観と名称、その用途についてしっかりと勉強しておいた方がよいです。
特に当サイトで扱っている低圧電気制御に関する部分に携わっている方は、低圧では使わない機器が多いので要注意です。

 

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3.技能試験時の注意点

技能試験の注意点

 

技能試験は午前に実施

技能試験も第二種電気工事士と同じく午前に行われています。持参した工具を使って支給された材料で配線図と同じ接続で課題を完成させます。開始時間が少し早めですが、時間には余裕を持って会場へ行きましょう。

 

試験開始で複線図を作成する

こちらも第二種電気工事士と同じく、まずは線図を作成してから課題製作にとりかかります。開始と同時に製作を始める人たちは放っておいて、自分のペースで進められるように心に余裕は持っておきましょう。

焦る必要はありません。しっかりと練習しておけば問題なくできるレベルです。この試験を受験する方はすでに第二種電気工事士を持っているか、または相当レベルの技能をお持ちの方がほとんどと思います。

もし就職のための資格取得を目的として受験されるということであれば、まずは第二種電気工事士から取得することを強く推奨します。

第二種電気工事士の試験内容、合格率と対策ついて第二種電気工事士の試験内容、合格率と対策ついて

 

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4.資格試験の勉強はどうすれば?

勉強はどうすれば?

 

技能試験の練習する場面がある方なら独学でもOK

こちらも『第二種電気工事士の試験内容、合格率と対策について』と同じ内容になりますが、そばに教えてくれる人がいた方がよいでしょう。
分からないところが聞けるのは影響が大きいです。

工具一式は早めに揃えておきましょうね。

 

自信がない&時間がない方は資格講座で一発合格を目指す

低圧の電気はよく知っているけど、高圧の設計やものづくりをしていない方や自信のない方は資格講座で短期集中で合格を目指すことをおすすめします。
通信講座をやっている会社も受講者の合格率は今後のアピールにもなるため、合格率が高まるような工夫をしています。

筆記試験の対策ポイントや第二種電気工事士との違うポイントについても詳しく解説されていることがほとんどです。

資格講座を受講することで以下のようなメリットがあります。

 

  • 試験において押さえておくポイントをまとめている
  • 技能試験のポイントを解説動画で分かりやすくしている
  • 工具や練習資材がまとめて購入できる
  • サポートがあり、質問に答えてくれる

 

デメリットとしては唯一、費用がかかることのみです。
時間のない方は短期集中で資格講座で合格を目指すという選択肢もありますので、ぜひ検討してみてください。

過去に通信講座の利用経験がある私としては、とてもおすすめしています。
特に『参考書を買って終わり』のパターンになる方は、費用をかけることで自分に対するプレッシャーを与えてやらざるを得ない状況にしてしまうという考え方もできますよね?

私は『買って満足』タイプですから、資格講座に申し込むことで費用を回収するというプレッシャーを自分にかけることでうまくいきました。
あなたも効率よく一発合格を目指すのであれば、選択肢のひとつに加えて検討してみてください。

現状の環境に不満を言って自分を正当化し、結局何もやらずに終わるくらいなら、今すぐに資格講座に申し込むべきでしょう。
やらないより、まずはやってみるという姿勢が大切です。

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5.さいごに

うれしい

 

電気関連の会社において、第一種電気工事士の資格はあった方がよい資格です。
今後も電気関連で長く働いていくつもりであれば、取れる時にとっておいた方が必ず役に立ちます。

何度も同じ試験を受けて合格を目指すよりは、一発合格して他の資格取得に向けて努力した方が効率もよく資格の恩恵を受けることができると思います。

資格は一度取ってしまえば消えることはありません。
効率よく資格取得を目指して頑張っていきましょう。

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