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設計する企業のほとんどが「基準書」はあるが「手順書」はない

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このサイトをご覧になっているあなたは電気設計に携わっている方々と思います。あなたの勤め先には『設計手順書』はありますか?

実は、日本の設計をしているほとんどの企業では『設計基準書』はあっても『設計手順書』は存在していないところがほとんどです。

今回は基準書と手順書について書いてみたいと思います。

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1.設計基準書とは?

書類

設計基準書は、設計のある特定の部分において基準の考え方が示してあるものです。このサイトにも記載しているような『単線結線図の基準』や『部品選定の基準』、ほかにも『回路の構成に関する基準』などにあたります。個別の基準についてはこの基準書が各企業においての設計基準となります。

どの企業も設計基準は明確に決まっていることが多いです。

 

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2.設計手順書とは?

書類

設計手順書は、設計における手順について示してあるものです。制御盤製作の場合、まずは単線結線図を作成して、外観図、配置図を作成して内容を大筋で決めます。その後、詳細設計をして制御回路を決定していくというような順番が記載されているものが該当します。

設計基準書はほとんどの企業に存在しますが、設計手順書はほとんどの中小企業に存在しないのが現状です。

 

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3.なぜ手順書がないのか?

何もない

手順書が存在しない理由は以下の2点があげられます。

・発注者が”ワガママ”だから手順が決められない
・作業者が”ワガママ”だから手順が決められない

 

まず「発注者がワガママ」の場合を考えてみましょう。

一つの企業の対応だけしていれば手順書も作成できると思います。しかし、売り上げを伸ばさなければならないこのご時世に1社だけ対応するというのはほぼないことです。

色々な得意先を相手に仕事を進めなければならないので、それぞれの得意先から「先に〇〇の図面をちょうだい!」なんて言われることもしばしば。これが得意先ごとに違うわけですから、一律に手順を決めるなんてできない。

これが理由の一つになっています。

次に「作業者のワガママ」の場合を考えてみましょう。

作業者も人によって考え方や性格が違います。ある作業者Aには「先に〇〇をやった方がやりやすい」と言われ、もう一人の作業者Bには「先に▲▲をやった方が早くできるよ」なんて言われたりします。

頼む人は「よし、先に▲▲をやることにしよう!」と決めて依頼をすると、作業者Aは「絶対先に〇〇した方がいいよ!」などと言って依頼に反対したり、すねてしまってあまり取り入ってくれなかったりということが発生します。仕方なく依頼者は作業者Aには「先に〇〇」と依頼し、作業者Bには「先に▲▲」と依頼をするはめに。

このようなことが起きることが理由になっています。

 

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4.変化を嫌う習性

変化

手順書がない理由はわかりましたが、手順を決めた方がはるかに効率がいいのは明らかです。ですから、たとえ作業者に嫌われたとしても『作業手順書』を作成する方がよいです。一時はちょっとぎくしゃくするかもしれないですが、慣れて馴染んでしまえば文句がくることもないでしょう。

人は変化を嫌います。慣れた作業に安心感を持っているので、わざわざ変えようということをする人は少ないです。しかし、変化をしないと現状が変わらないのも事実です。

ですから、変化を恐れず、変化に抵抗を持つ者がいたとしても、現状を変えたいなら勇気をもって変えていくしかありません。変えたことも慣れてしまえば『いつもの通り』になります。

一時は辛抱して、良い方向になると信じて変えていく勇気を持ちましょう。

 

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