電気設計における部品選定の注意点|3つのポイントと優先順位が大切

電気設計における部品選定の注意点|3つのポイントと優先順位が大切

スポンサーリンク


このページでは、電気設計における部品選定の注意点として3つのポイントと優先順位について紹介しています。

制御盤でも分電盤でも、電気設計において部品の選定は必須です。
ブレーカや電磁開閉器、制御関連では温度調節計やPLCなどなど…

あなたは部品を選ぶときに何に注意して選んでますか?
性能さえ満たせればよいのでしょうか?

部品選定の押さえるべきポイントは3つです。
3つのポイントでも優先順位があり、優先順位に沿って選びます。

3つの注意すべきポイントと優先順位についてご紹介します。
実際の部品選定のルールとして覚えておくと、新しい部品でも迷わなくなります。

スポンサーリンク

1.部品選定で押さえるべき3つのポイント

部品選定で押さえるべき3つのポイント

 

部品選定では押さえるべき3つのポイントがあると冒頭に書きました。
その3つのポイントとはどんなことか、理由も併せて説明します。

 

性能(仕様)

お客様から、もしくは自社製品であっても要求される性能(仕様)があります。
要求仕様を満たすことは設計者にとっては当然のことです。

要求仕様を満たすための部品を選定することは、要求された性能を発揮するために必要な作業です。
仕様を満たす性能が発揮できない部品であれば選定する意味はありません。

理想論で言えば、あらゆる部品の性能を把握して選定することが望ましいでしょう。
しかし、全ての部品を把握することは、現実には不可能に近いことです。

実際には、要求されている仕様からどんな機能が必要なのかを洗い出します。
洗い出した機能を持っている部品を選ぶことで、要求された性能を発揮できる設計が出来ます。

 

入手性

要求されている性能を満たせても、納期までに間に合わなければ意味がありません。
全ての仕事には期限があり、その期限内にサービスや製品を納めるために契約をしています。

そこで押さえるべきポイントとして入手性が挙げられます。
すぐに入手できるものが望ましいです。

納めた後に故障したり、テストの時に初期不良で壊れることもあります。
初期不良はメーカー責任だとしても、納期に間に合わなければお客様に迷惑をかけてしまいます。

間に合わない責任はメーカーにもあります。
しかし、納期のかかる部品を選んだあなたや会社にも責任を問われます。

余裕をもって納期確認できなかったのか、なぜ入手性の悪い部品を選んだのか。
お客様から問われる可能性は高いでしょう。

納品後の故障の際、すぐに部品が手に入らないと装置を修理して運用できないため、お客様は困ってしまうことになります。
ここでも、なぜ納期のかかる部品を選んだのかという責任を問われる可能性はあります。

上記の理由から入手性の良い部品を組み合わせて選ぶことで、初期不良や故障時に迅速に対応することが可能です。

 

価格

昨今の日本では『なるべく安く、なるべく良いものを』という社会の風潮があります。
あなた自身も何かを買うならば、高性能だけど安価なものを選びますよね。

コストダウンは設計者にとって頭の痛いところです。
しかし、無視して進めてよいものでもありません。

同じ性能ならば安い方を選ぶのは消費者として当たり前です。
設計者としても部品を選定する際にはコストを意識しなくてはなりません。

コストで多分に影響するのは性能の精度と耐久性。
価格に応じて顕著に現れる部分です。

性能、精度、耐久性をどれだけ持たせるのか。
その上でなるべく安価なものを選ぶ必要があります。

 

目次へ戻る

 

スポンサーリンク

2.3つのポイントの優先順位は?

3つのポイントの優先順位は?

 

1項で前述した通り、部品の選定には押さえるべき3つのポイントがあります。
この3つのポイントには優先順位があります。

優先順位を間違えてしまうと、誤った部品選定をすることに繋がります。
3つのポイントの優先順位と、理由について説明します。

 

優先順位はS・N・K

部品選定での3つのポイントの優先順位は以下の通りです。

S(性能・仕様) > N(入手性) > K(価格)

なぜこの優先順位なのか、説明していきます。

 

性能を満たしてこその製品

設計は要求されている仕様を満たす必要があります。
絶対にクリアしなければならない項目は3つのポイントの中では性能です。

性能を満たす製品を設計してほしいと依頼されたのに、性能を満たせない製品を設計したのでは本末転倒。
まずは性能を満たすことが優先されます。

 

入手できなければ製品は作れない

次に優先するものは入手性です。
1項で前述した通り、納期までに間に合わない部品や初期不良、故障の際に影響があります。

入手性がよい部品であれば、すぐに購入することでロスは少なくて済みます。
性能を満たす部品で、入手性がよいものを選びます。

 

リピートを意識して価格検討を

最後は価格を検討します。
同じものを3台作ってほしいと言われたとき、部品価格の影響度合いは高いです。

1台だけの製品依頼だとしても、お客様が気に入って急遽リピートの依頼が来ることもあります。
常にリピートされたときのことも考えて価格を検討した方がいいですね。

性能を満たして、入手性のよい部品の中から、なるべく安価なものを選定しましょう。

 

目次へ戻る

3.さいごに

部品選定の注意点-さいごに

 

ここまでの内容をまとめました。

おさえておく3つのポイント

  • S:性能(仕様)
  • N:入手性
  • K:価格

部品選定での3つのポイントの優先順位

  • S(性能・仕様) > N(入手性) > K(価格)

毎回、ポイントや優先順位を考えていると時間がかかります。
一度選んだ部品は標準部品としてリストアップしておくと、次の部品選定からパッと選べます。

リストアップしておくことで、次の部品選定から段々と時間が短縮できます。
数年もやれば、いくらかは頭に記憶されるので部品選定はかなり速くなりますよ。

迷ったり、初めて選ぶ部品の場合にはポイントと優先順位を思い出してくださいね。
よい部品選定でお客様に喜んでもらいましょう。