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今回は、制御盤で使用する部品を記載した部品表の作成手順と、記載する内容について紹介します。
ある程度の検討が終わり、展開接続図が作成できる段階となれば、配置する部品も決定していることと思います。初めて作成するときは『何を』『どこまで』記載すればよいか分からないということがあると思います。
このページで記載内容と作成手順を覚えてしまえば、あなたもサクサクと部品表を作成できるようになりますよ。
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1.記載内容について
まずは記載する内容について確認しておきましょう。記載内容については各企業で指定された項目があるかと思います。ここでは、記載した方が良い項目を説明します。
回路記号
回路記号は同じ型式の部品を使用していても重複することはありません。どの部品を指しているのかをわかるようにする為に必要な内容です。
古い図面を見ると、まれに記載のない部品表を見かけることがありますが、どの部品の型式を指しているのか不明なものがあります。分かりやすく表現するためにも記載することを推奨します。
品名
次に品名を記載します。回路記号だけで推測できるところはありますが、しっかりと品名を記載した方が良いでしょう。ブレーカなのか、電磁開閉器なのかが一目でわかる状態にしましょう。
型式
必須項目であり、型式がなければどんな部品を使用しているのか分かりません。都合(立会検査などで引っ掛かるので全型式を記載しないことがある)によって全ての型式を記載することが難しい場合でも、シリーズの型式は記載しておきましょう。後から見ても何を使用しているのかわからない状態にならないように必ず記載しましょう。
検査都合などを除けば、型式は一語一句漏らさず記載することを強く推奨します。
数量
その部品をいくつ使用しているかを記載します。同じ制御盤を製作してほしい等の依頼があった時、数量がないと実物を見て数を数えてくる必要があったりなど、後々大変になります。数量は必ず記載しましょう。
備考
補足情報を記載する欄になります。特殊な部品や使用用途に限定がある際など、備考欄があれば情報を記載しておけます。備考欄は設けることをすすめます。
2.主回路部品から記載する
部品を記載する際、どのような順番で記載すれば良いかということで悩まないようにしましょう。一般的には主回路部品から記載することが多いです。例えばブレーカから記載、その後電磁開閉器を記載など、主回路部品を部品種類毎に記載してある方が見やすく把握しやすいです。
また、電路に沿って出てくる順序で記載してある方が見やすく分かりやすいです。見る方に見やすいように記載順序は主回路部品から記載しましょう。
3.制御部品を記載する
主回路部品の記載が終わったら、次は制御部品を記載します。制御部品はリレーやPLC、DC電源などがあてはまります。制御に関連する細かい部品も忘れずにしっかりと記載しましょう。
4.その他部品を記載する
『その他部品』とは、制御盤内に設置する盤内照明やメンテナンス用のコンセントなどで、端子台も含まれます。『直接的に制御に関係はないけど必要な電気部品』を忘れずに記載しておきましょう。
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5.機構部品を記載する
機構部品については記載する場合と記載しない場合があります。ワッシャーやネジの数量を記載することを要求されることもあります。発注には必要だけど、客先には提出不要の場合もあります。提出が必要か、客先へ確認しておきましょう。
また、電気部品と機構部品は部品表を分ける場合もあります。各会社でルールは違いますので、上司などに確認してから作業に取り掛かりましょう。
6.さいごに
部品数量と部品仕様を確認するためにも部品表は必要となります。リピートの依頼があった際もそのまま手配すればよいレベルまで作成されていることが望ましいです。
どんな部品が使われているかを表す図面です。忘れずに、間違いが無いように確認して作成しましょう。
以下も参考にしてみてください。
カテゴリー:部品選定