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このページでは事実を指摘されると、人は否定されたと受け取ってしまうこと、否定と受け取られないようにする伝え方についてご紹介します。
同僚、上司、部下とのコミュニケーションの中で、事実を指摘する機会はどうしても出てきます。
嫌われたくはないけど、立場として事実を指摘しなければならないときはありますよね?
反対に言われる側としては、事実だとしても指摘は受けたくないもの。
否定された気がして嫌な気分になったりと、気持ちのいいものではありません。
特に伝えるとき、注意して伝えないと相手を怒らせてしまうことも。
意図しない形で会話が終わってしまうのは勇気を出して伝えた自分も悲しいですよね。
そこで、このページでは以下の点についてご紹介します。
このページで紹介すること
- 人は事実を伝えられると否定されたと感じてしまうことについて
- 事実や要求を上手に伝える方法について
目次(概要)
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1.事実=否定と感じてしまうのは誰でも同じ
事実を伝えただけなのに否定される
人は事実を言われると反射的に『否定』と受け取ってしまう傾向があります。
あなたは机の上に手を置いて相手と向き合って話をしている状態を想像してください。
話し相手から「手を机に置いてますね」と言われたらどのように感じますか?
さっと手を机の下に引っ込めてしまいませんか?
「あ、すいません」なんて謝ってしまうこともありそうですね。
でもよく考えてみてください。
机の上に手を置くことは悪いことですか?
相手は事実しか述べていません。
あなたが机の上に手を置いているという事実を伝えただけです。
言われる側を想像すると、なぜだか悪いのかなと感じてしまう。
人は事実を指摘されると、否定と受け取る傾向があるのです。
話題がネガティブならほぼ否定と受け取られる
前述したのは客観的な事実を伝える場合の出来事です。
これがネガティブな話題の中で事実を伝えるならどうですか?
ほぼ否定と受け取られること間違いないでしょう。
事実だけを伝えても、です。
でも、事実を伝えないと前進できないこともあります。
こんな時にどうやって伝えればいいのか?
この後で実践しやすい方法をご紹介します。
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2.事実と要求の上手な伝え方はないか
事実を伝えると否定と受け取られやすいのは前述の通り。
では、事実と併せて要求も伝えたいときに伝えやすい方法はないのか?
私が実際に実践して効果のあった上手に伝える方法を2つご紹介します。
先に褒めてから事実を伝える
人は褒められると、相手に親近感を抱きます。
事実を伝える前に、先に良かったことを褒めてから事実を伝えます。
男A
男B
男A
男B
男A
男B
上の会話は理想の流れですが、Bさんは事実を受け入れています。
人は褒められたあとの事実や指摘を素直に聞き入れやすいです。
出来れば事実を伝える前に3つほど褒めると、より事実や指摘を聞き入れやすくなります。
3つ褒めて、事実・指摘を1つ伝える
伝える順番は『事実⇒感情⇒要求⇒結果』
相手に事実を伝えるときには、話す順番も重要。
伝える時には『事実⇒感情⇒要求⇒結果』という順番だと伝わりやすいです。
例えば、部下と朝早くから出かけるときに部下が遅れてきたとします。
事実だけを伝えるとどんな感じになるかというと…
上司
これでは相手との関係もぎくしゃくしますし、その後も気まずいですよね。
では、前述した順番で伝えるとどうでしょうか?
上司
(感情)事故でもあったのかと心配したよ
(要求)次からはひと言、遅れるとか連絡くれないかな?
(結果)連絡があれば、私も安心して待っていられるからね
部下
次からは必ず連絡します
理想の会話の流れですが、順番通りに伝えた方が伝わりやすく感じますよね。
上司と部下の会話を想定しましたが、逆でも同僚でも内容を変えれば使えます。
順番と伝え方を変えるだけでかなり伝わりやすくなります。
前述した褒めてから伝える方法と組み合わせると、さらに効果は絶大です。
伝える時は『事実⇒感情⇒要求⇒結果』
3.さいごに
ここまでの内容についてまとめておきます。
まとめ
- 人は事実を否定として受け取りやすい
- 伝え方次第では事実や指摘、要求を聞き入れやすくなる
- 先に3つ褒めてから1つの事実・指摘を伝える
- 『事実⇒感情⇒要求⇒結果』の順番を意識して伝える
伝え方ひとつでどのように伝わるか、結果は変わってきます。
相手のためを思って言った言葉でも、正しく伝わらないのは残念ですよね。
出来ることなら正しく、あなたを思って言った言葉だと分かってもらいたい。
そのためには多少のテクニックも必要です。
実践しやすい2つの方法をご紹介しました。
私も実践して効果があると実感できている方法です。
あなたも是非、実践して効果を体感してくださいね。