電気制御に関する設計業務、製作業務、ご協力いたします!

はじめに(ごあいさつ)

当サイトは、電気制御設計という仕事における手順について説明しています。
新社会人~5年目くらいまでの方を対象に作成しています。
一つの手順として参考になさっていただければと思います。

皆さんに役立つ情報提供が出来れば幸いです。

プロフィール

 

名前:まりおん
年齢:40代(2019年時点)
性別:男
現在の職務:電気設計、制御盤設計
主な業務経験:電気制御設計 20年以上

主に制御盤設計、電気制御回路設計と三菱電機製PLC(シーケンサ)ラダー作成経験が多いですが、他にラック搭載ユニット設計、頻度は低いですが分電盤設計もやってます。

PLCは三菱電機の他に、キーエンス、OMRON、横河電機等の経験がありますが、中でも位置決め(モーション)制御やライン設備のラダー作成(上位通信含む)を得意としています。

 

サイト作成の経緯

 

私自身が若い時に「次に何をすればいいんだろう?」と悩んだりしたことがたくさんありました。

一つ一つの内容がわからないにしても、手順も分からないと何を調べていいのかも分からないという状態になり、困ったことが多くありました。

今ではそんなことはありませんが、若いときはそんな困りごとが多かったように感じています。

最近は、若い人たちは新しく斬新なやり方をしている人も多くなってきています。

しかし、間違ったやり方が正しいと信じてやってしまうこともあり、後から正してあげようとしても、すでに身についたそれなりの成果が出るやり方を簡単に変えようとはしません。

最初から正しいやり方や手順を覚えて、そこに新しい斬新なやり方を加えたり融合したりするやり方をしてくれたら、さらに技術革新が芽生えるだろうと感じることが多くなりました。

そこで、このサイトを立ち上げて若い方たちにおさえるポイントや手順を紹介し、なぜその手順なのかを考えてもらう機会を与えたいと思った次第です。

また、私のように部下や後輩に教える立場にある方々にも、このサイトの情報を『教材』として利用してもらえれば、という思いもあります。

とても大企業のマニュアルにはかないませんが、中小企業においては実用部分において役に立つ情報ということを心がけて各ページを作成しています。

不定期ではありますが、見直しをして内容変更、追記などをしています。
印刷などして活用してもらえればと思います。

ここで紹介している手順は自己流で確立した手順スタイルであり、私自身は電気制御の全てを知っているわけではありません。

ですが、そんな私のやり方でも成果は出せていますし、客先から信頼されているからこそ、仕事も次から次へとやってきます。

『ユーザーの必要としているものを提供する』

これが私が設計をする上で大切にしている部分です。

1年目から意識していたわけではありませんが、3~4年目ごろから意識して仕事をしています。
今では客先から評価をされていることを実感しています。

そんな私の経験が、同じ業種の若い方の役に立てればと思い、サイトを作成しました。
少しでも役に立つ部分があればぜひ活用していただけたら幸いです。

 

私の経験

 

私が最も鍛えられた仕事は、液晶生産ラインに入る装置の仕事でした。

初めての位置決めユニットと軸制御、初めてなのに20軸以上も制御し、そして初めてのマルチCPU(2台以上のCPU)で制御するというものでした。

先輩と分担し、先輩は自動運転と手動運転などシステム側のラダー作成、私は各軸とバルブ等の手足の部分のラダー作成に加えて、上位通信で行うハンドシェイクのラダー作成も担当しました。

当時の私は25歳、若さと体力はありましたが知識や経験はなく、メーカーのサポートダイヤルも当時はあまりつながらないことが普通の時代で、分厚いマニュアルと試行錯誤で約2か月のデバッグ期間を乗り切りました。

その経験があったからこそ、今では『迷ったらやってみる』という行動力が身についたと思っています。

デバッグ後はプログラムをすべて引き継いで、その後の同型機種の装置開発は全て一人で担当しました。

そこで『乗り切った』という経験があるからこそ、やったことのないことでも、根拠のない『自信のようなもの』が湧き上がってくるのだと思っています。

その後は制御盤の案件やプラント工場のメンテナンス案件などで現場作業とハード設計を学んで今に至ります。

『たたき上げ』の時代でしたから苦労も多かったのですが、今の若者よりもスキルを身につけて成長する速度はとても早かったと感じています。

現代で『たたき上げ』で若い人に仕事をさせてしまえば問題になることが多いでしょう。

でも、デメリットだけでなくメリットも確かに存在しています。

日本は職人文化の強い国です。
職人は、師匠の元で下積みをしながら師匠の技を盗んで成長していきます。

『たたき上げ』というのは職人の文化がそのまま残ったものなんだろうと思いますが、今思えば早く成長させてもらえて、一人で仕事が出来るようになるのも早かったので「悪くはないな」とも少し思っています。

『たたき上げ』の中で学んだことは、技術などを『真似』することが最短で仕事を覚えられるということです。

元々『学ぶ』は(まねぶ)と読んでいたそうで、語源は『真似ぶ』(まねぶ)という言葉です。

『真似』という字は”真に似せる”という意味で、全く違うところなく同じようにやるということです。

実際のところ、十人十色ですから”真に似せる”ことはできませんが、『真似』をすることで仕事を学んでいけることを実践の中で理解できたことは、今の自分に大きく影響しています。

 

さいごに

 

このサイトにたどり着いたみなさんは、何か困りごとがあってたどり着いたのだと思います。

そして、今この文章を読んでいるということは、書いている人物が気になって読んでいるのだと思います。

私はあなたと対面していないですが、あなたの経験していないことを経験している可能性があります。

もし、私の書いたページにあなたの知らないことが書いてあった時には、ぜひとも『真似』をして、どのような結果になるか自分で経験して、自分のものにしてください。

出来ることなら、私の紹介した方法や理論よりも”いいもの”に仕上げてくれたら、このサイトを立ち上げた意味、そして成果があったということです。

あなたの経験はあなたのものです。
良い経験を積んで、素晴らしいエンジニアになってくれることを祈っています。

さいごまで読んでいただき、
ありがとうございます。

まりおん